プシュケーを見初めたキューピッドが、初めて彼女にキスする場面。
発表当時、この陶器のような人工的な肌が、冷たく感じて、とても不評だったそう。このすべすべな透明感がいいのに。
プシュケーかわいい♪
キューピッドも少年と青年の間の、フヨフヨッとした幼さが残ってます。
可憐で初々しいカップルですね☆
画家はローマ生まれですが、少年時代からフランスに移住したそう。
なるほど確かにフランスっぽい清らかさ。
プシュケーの表情や、手足のしぐさは、突然の(普通じゃない)恋の訪れにとまどっているよう。
そして、プシュケーの頭上には、持物の蝶がヒ〜ラヒラ。
プシュケーにはキューピッドが見えていないという設定。
見えない(or見ることができない)のは、神様の輝きを人間が見てしまうと、燃えて死んでしまうから。
だから「ぼくの顔を見ちゃダメよ」と釘さされていたのですね。
そんなこと言われたって「私ってば都合のいい女やん、っていうか怪しいやん」て思っちゃいますよねぇ。
画像:こちらはヤコポ・ツッキ作『キューピッドとプシュケー』
プシュケーがキューピッドの正体に気付く、正にその瞬間を描いたドラマチックな場面。格調高く、美しく。全体の色彩とプシュケーの装飾品が、なんとなーくオリエンタル。
手にランプと刀を持っているのは、プシュケーの腹黒いお姉さんたちが、
「アンタの相手はきっと怪物だから、寝ている間に、灯りと小刀持って、ヤツの正体暴きなっ」
とそそのかしたから。
ヴィーナスといい、お姉さんたちといい、女の妬みは怖いです。
興奮と驚きからか、プシュケーのほっぺが真っ赤に紅潮しているのが印象的。
キューピッドの寝起き顔が可笑しいです。
絶妙な花の位置も可笑しいけど。
神話のキューピッドの絵はほとんどが幼児や少年で描かれていて、いろいろ刷り込みがある分、若者姿のキューピッドって最初はちょっと違和感が。
恋のお話だから、キューピーみたいなってわけにはいきませんもんね。
この2人の話はとても人気で、他にもたくさんの画家が描いていて、いろいろ見比べるのもいいかも。
あ、画像をポチッとクリックすると大きめの画面で見れますよ♪
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