2010年3月10日水曜日

キューピッドとプシュケーの絵を他にも☆

画像:こちらはフランソワ・ジェラール作『プシュケーとキューピッド』

プシュケーを見初めたキューピッドが、初めて彼女にキスする場面。

発表当時、この陶器のような人工的な肌が、冷たく感じて、とても不評だったそう。このすべすべな透明感がいいのに。

プシュケーかわいい♪
キューピッドも少年と青年の間の、フヨフヨッとした幼さが残ってます。
可憐で初々しいカップルですね☆

画家はローマ生まれですが、少年時代からフランスに移住したそう。
なるほど確かにフランスっぽい清らかさ。

プシュケーの表情や、手足のしぐさは、突然の(普通じゃない)恋の訪れにとまどっているよう。
そして、プシュケーの頭上には、持物の蝶がヒ〜ラヒラ。

プシュケーにはキューピッドが見えていないという設定。
見えない(or見ることができない)のは、神様の輝きを人間が見てしまうと、燃えて死んでしまうから。

だから「ぼくの顔を見ちゃダメよ」と釘さされていたのですね。

そんなこと言われたって「私ってば都合のいい女やん、っていうか怪しいやん」て思っちゃいますよねぇ。

画像:こちらはヤコポ・ツッキ作『キューピッドとプシュケー』

プシュケーがキューピッドの正体に気付く、正にその瞬間を描いたドラマチックな場面。格調高く、美しく。全体の色彩とプシュケーの装飾品が、なんとなーくオリエンタル。

手にランプと刀を持っているのは、プシュケーの腹黒いお姉さんたちが、

「アンタの相手はきっと怪物だから、寝ている間に、灯りと小刀持って、ヤツの正体暴きなっ」

とそそのかしたから。
ヴィーナスといい、お姉さんたちといい、女の妬みは怖いです。

興奮と驚きからか、プシュケーのほっぺが真っ赤に紅潮しているのが印象的。
キューピッドの寝起き顔が可笑しいです。
絶妙な花の位置も可笑しいけど。

神話のキューピッドの絵はほとんどが幼児や少年で描かれていて、いろいろ刷り込みがある分、若者姿のキューピッドって最初はちょっと違和感が。
恋のお話だから、キューピーみたいなってわけにはいきませんもんね。

この2人の話はとても人気で、他にもたくさんの画家が描いていて、いろいろ見比べるのもいいかも。
あ、画像をポチッとクリックすると大きめの画面で見れますよ♪

0 件のコメント:

コメントを投稿