2012年1月29日日曜日

究極のツンデレ女神

今回は神話に登場する女神“ディアナのエピソードを。

男嫌いで超潔癖のディアナは何よりも狩りが大好き。美しい容姿とはうらはらに、気性は荒く、男勝りな性格の持ち主。

ある日、お供のニンフたちをひきつれ、いつものように狩りにでかけた帰り、汗を流しにお気に入りの泉で水浴に興じます。

そこへ、たまたま通りかかった狩人のアクタイオンが、女神たちを目撃。

裸を見られたディアナは怒り心頭、彼を鹿の姿に変身させ、「私の裸を見たと言いふらすがいい、その口で言えるもんならなっ!」とチンピラみたいなセリフを吐き、
それだけではあきたらず、アクタイオンの猟犬50匹に彼を襲わせ八つ裂きにしてしまいます。

...ちょっとどうですか、コレ。
なんと理不尽かつ無慈悲。そこまで怒る?

例えば、もしこれが、ディアナじゃなくて私だったとしたら、謝りますよ、逆に。
「あ…、スミマセン、なんだかお見苦しいもの見せちゃって、エヘへ..」とか言って。

では、このエピソードにまつわる巨匠達の作品をどうぞ☆

ディアナのシンボルは鹿や犬、そして狩猟の女神であると同時に、月の女神でもあるので、頭に三日月の飾りをつけていることが多いです。

ロココのキング、ブーシェ作「水浴のディアナ」
ディアナとニンフが水浴を満喫しています。
ルーブルでこれ見たときは感動だったなー、思ったより小さかったっけ。
この絵はルノワールの大のお気に入りだったらしい。うん、分かる、好きそう、好きそう!

テッィツィアーノ作「ディアナとアクタイオン
ディアナがとっさに衣で体を隠そうとしながらも、キッとアクタイオンに睨みきかせてます。こわいですね~。

チェザーリ作「ディアナとアクタイオン」
ツノ生えてきました
アクタイオンに水をかけているのがディアナ。この泉の水をかぶると鹿になっちゃうの。

再び ティッツィアーノ作「アクタイオンの死」
顔が鹿になりました。
猟犬たちに襲わせながらも、まだ弓矢を放つという…
片方だけ晒した胸も気になる。

バルドゥッチ作「ディアナとアクタイオン」
完全に鹿になりました
飼い犬に手を噛まれる、どころじゃないです..

ディアナ特集おしまい。

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