『---没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった---』
に先週行ってきました!
やっぱり良いです、ゴッホの絵。
大胆な筆致、
鮮やかな色彩、
厚盛りの絵具、
本物は訴える力がスゴイ。
ゴッホといえば『イエロー』と『ブルー』、じゃないでしょうか。
特に私はゴッホの表情豊かなブルーたちが好き。
それぞれ全部色が違う(笑)。印刷物はアテにならない。
展示は時代ごとに、6章のブースに分けられていて、
作品の変化の過程を見ながら進んでいると、
まるで画家の人生をなぞっている気分に。
昔の作品「じゃがいも」や「古靴」も結構好きだけど、
やっぱり、ゴッホ洋式が確立されたアルル時代からが圧倒的にいい。
ちなみに「古靴」は今回の展示には来てないです。
展示されていた傑作たち。
今思い返して、この展示で1番に思い出す作品は、
上段真ん中の「ある男の肖像」。自分でもちょっと意外。
背景はオハコの「ブルーイエロー」。
「キミドリ」じゃあ、ないんだな。
他にも、たくさんの模写や素描は、なんだか胸にグッときた。
絵そのものに、というより、画家の絵に対する姿勢に。
キャプションに添えられていた、弟宛に書いた手紙の一部内容も興味深い。
「精神を蝕まれた狂気の画家」というゴッホ像は
ひとつの側面でしかないのだなぁと思う。
純粋で、心優しく、真摯過ぎるほど真摯に絵と向きあい、
ただひたむきに描き続け、自分の芸術を突き詰めた画家。
あぁ、こうしてあなたはゴッホになったのですね。